喫茶 孝二郎(@kissa_kojiiro)です
今回紹介するのは、
岡山駅前にある自家焙煎珈琲専門店『折り鶴』さんです。
珈琲好きには有名なお店。
というのも店主さんは、
福岡の超有名店『珈琲 美美』の森光さんの弟子だそうです。
森光さんは珈琲業界ではよく知られた人で、
なくなった今でも彼のコーヒーを求む声は絶えません。
私は森光さんの珈琲を飲んだことはありません。
本で知った程度で深く語るほど知識もありません。
私は「森光さんの珈琲を飲んでみたかった」1人
「森光さんに師事された『折り鶴』さんでは、きっと通づるものが飲めるだろう。」
そんな気持ちでお店を訪ねました。
【岡山駅前】折り鶴 喫茶店好きにはたまらない、森光さんに師事した店主の自家焙煎珈琲専門店。
『折り鶴』さんは岡山駅前にあります。
岡山駅から徒歩5分。
アクセスは非常にいいです。
アクセスは非常にいいんですが、看板などがなく少し分かりにくいです。
3歩で入り口前を通り過ぎてしまう小さなお店です。
記事冒頭でも写真を載せた、
金物の折り鶴が吊るされています。
目印と言えるほど大きいものではないですが、目印といえばこの程度。
入り口は少し奥まっている為、
見逃してしまわないように気を付けてください。
ドアの横に、
現在入店可能人数が張られています。
私が入店するときは、
「只今一人だけ座れます。」でしたが場合によっては、
この場合はどうしようもないです。
時間を置いて再度来店するか、諦めるしかないです。
並んでも待ってていいのかも微妙。
店主は満員の場合は抽出に集中していますので、交渉の対応も難しいと思います。
※店内写真は他のお客さんへの配慮で撮れていません。
店内に入ると、
カウンターが奥までずらっと並び、
4名ほどが着席されていました。
カウンターには手を動かすマスターが。
カウンターは1本の木を縦に割ったような木が使われています。
水を出していただき、
「ちょっと待ってね。」とマスター。
先のお客さんの抽出に戻ります。
店内は静かで、
お客さん同士の会話はほぼなく、あっても小声で最小限。
少し緊張感のある店内でした。
純粋に珈琲を楽しむ人が集まっている感じです。
出していただいた水のグラスが、
デコピンしたら割れそうなくらい薄い。
ウイスキーとか入れるようなグラスです。
店内は湿度が高く、
ちょうどいい温度。
各椅子に膝掛けがかけてあり、
冷え性の方でも快適に過ごせますね。
全ては良いコーヒーを飲むための雰囲気作りですね。
岡山県のメニューの無い喫茶店、どのように注文する?
しばらくすると、
抽出を終えたマスターが話しかけてきました。
2杯目に濃いめのものをお出しします。」
一番緊張する瞬間でした。
なんとか対応できましたが御来店する際は少しお気を付けください。
あたふたしてしまいます。笑
感覚で注文でいいと思います。
「飲みやすいのください」
「元気が出るのください」
すぐ抽出が始まります。
洗練された動きで抽出を行います。
豆のパフォーマンスを最大限活かします。
ネルを持つ手は円を描くように、
ポッドを持つ手はほとんど動きません。
ゆっくりゆっくり、
一滴一滴抽出が始まります。
一滴一滴の間隔は短くなり、
やがて線に変わり、
流れは加速していきます。
垂れ落ちる滴は、
徐々に色が薄まっていきます。
適切な量で、
ネルはあげられ一杯が完成します。
パナマ・パカマラとエチオピア・ハラール
いったいどんな一杯が出てくるのか、
楽しみで仕方ありません。
丁寧に抽出された私への一杯。
まず出されたのはこちらです。
パナマ・パカマラ
金の縁のマグに入れられた、
丁寧に抽出された1杯。
一口飲むと、少しの苦味と、
口いっぱいに広がるマイルドな甘み。
悔しくなるほどまろやか。
軽い飲み口だが軽くない。
どこかお茶のような親しみやすさも感じます。
自分で焙煎してこの味が出せる気がしませんでした。
ある程度焙煎ができるつもりでいましたが、
自分の未熟さを一杯で思い知りました。
お茶菓子
『折り鶴』さんでは、
珈琲と一緒にお茶菓子が出てきます。
和紙に包まれた、
小さなお茶菓子。
金平糖くらいのサイズで、
ホロロとほぐれる砂糖菓子です。
珈琲にとても合い、
珈琲の甘みや苦味がより感じられます。
エチオピア・ハラール
二杯目のエチオピア・ハラール。
珈琲とは別に、
珈琲を少量お湯に薄めたものが出されます。
これをチェイサーにお口直ししながら、濃い珈琲を楽しむわけです。
まずお口直しにチェイサーを口に含むと、
チェイサーが香り高く甘いんです。
少量しか入れてないのにこの甘さ。
主役を飲んでみると圧倒的濃度感。
甘味と香り、
蒸留酒のような味わいが押し寄せます。
感覚として、
2杯目の濃い系は再現できそうなんですが、
1杯目の軽い系は再現できそうにないです。
濃い系の深煎り珈琲は専門店なら飲めますが、
1杯目の軽い深煎りは飲んだことなかったです。
皆さんにも是非同じもの、
「パナマ・パカマラ」を飲んでいただきたいです。
折り鶴 まとめ
少し敷居の高いお店ではありますが、
その分珈琲のクオリティも高いです。
豆をたくさん買って帰り、
家で自分で淹れてみて、
研究する事にしました。
なかなか飲めない珈琲が『折り鶴』さんにはあります。
森光さんが淹れた珈琲も、
どんなんだったんだろう。
きっと店主さんも「敵わない」と
思うものだったのでしょう。
珈琲の道は深く広い。
これからも自分の理想の味を
探し続けようと思います。
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それでは今回はこの辺で、