喫茶 孝二郎(@kissa_kojiiro)です
皆さんはSCAJ*が主催する、
ジャパンハンドドリップチャンピオンシップ
通称JHDCはご存知ですか?
JHDCとは
コーヒー専門店から各家庭まで、
日本で最も親しまれている抽出方法
「ハンドドリップ」に特化した競技会。
年に一度開催され、
各地方で予選を行い、
各ブロックより上位1名を選出し、
決勝を行う。
私からすれば、日頃の成果を披露するチャンス。
「日本でハンドドリップが一番上手い人」
として活動ができます。
今後のコーヒー 人生に箔がつくことは間違いありません。
SCAJの主催するJHDCに参加した理由
様々な種類があります。
その中でもハンドドリップに特化した本競技は、
一番参加しやすい大会だといえるでしょう。
JCRC(ジャパンコーヒーロースティングチャンピオンシップ)
があります。
焙煎の技術を競う大会ですが、
1kg以上の焙煎機を持っていないと、
参加資格が与えられません。
DISCOVERYは250gまでしか焙煎が行えないので、
参加資格がありません。
16歳以上であれば誰でも可能。
予選敗退したところで、
何の影響もありません。
あっという間に埋まるJHDC参加枠
JHDCはSCAJのHPにて、
参加者を募ります。
SCAJは会員制度をとっていて、
会員はコーヒーとの
ビジネス上の関わり度合いによって、
区分されます。
簡単にいうとコーヒーとの、
関わり度合いによって年会員費が上がっていきます。
個人会員C(コーヒーに関係ない職業)
だと年間1万円程度ですが、
起業予定者になると2万円、
2年目からは3万円かかります。
SCAJ会員に、
値段相応の魅力を感じていない私は非会員です。
固定費を増やしたくないこともあり、
入るつもりも今はありません。
しかしそれが仇となりました。
実はSCAJの会員は非会員より
1週間早く参加申し込みができるんです。
会員のみの参加申し込み期間中に、
福岡、東京、大阪の参加枠はいっぱいになりました。
諦めかけたその時、
徳島予選の参加枠のみが空いているではありませんか。
徳島予選のみ非会員の応募期間中でも、
申し込み可能ですんなり参加申し込みができました。
唯一四国での開催会場である徳島。
参加者が主要都市に流れ、
徳島で参加しようと思う人がいなかったのでしょう。
技術者が主要都市に流れ、
すんなり勝てるんじゃないかとまで思いました。
JHDC大会当日
徳島大会の会場は
徳島市東沖洲にある、
『NOVOLD COFFEE ROSTERS』
徳島駅から車で15分ほどの場所にあります。
大阪からだと約2時間程度。
集合が9:00だったので、
6:30ごろに家を出ました。
高速の渋滞に焦りながらも、
何とか時間内に到着。
会場付近は工場地帯で、
コンビニすらありませんでした。
徒歩5分ほどのところに、
大きなコインパーキングがあり、
そこに駐車して歩きます。
広い倉庫のような会場で、
普段は焙煎所兼カフェとして営業されているようです。
工場地帯という立地ながら、
コーヒーの味に定評のある焙煎所のようです。
9:00に点呼を取った後、
ルール説明と当日の使用豆が発表されます。
ルール説明といっても、
「大会の規約通りです。」
程度の説明しかなく、あとは質問タイム。
あまり深くルール規約を
読み込んでいなかった私は、
かなりうろたえました。
大会規約pdfにもう一度目を通そうと、
携帯を取り出す私を尻目に、
そのまま当日の組み合わせ抽選に移ります。
詳しい参加人数は数え忘れてしまいましたが、
12〜16人程度でした。
店員は16名でしたが16人もいなかったような。
私は最後の方の、
ブロックに当たってしまい、
出番は2〜3時間先に。
会場にいなくてもよかったのですが、
場所が場所なので会場で待機することにしました。
予選ルールを簡単に説明。
簡単に説明すると、
出場者はA液、B液の抽出を行います。
A液は150〜200ml、
B液は300〜400mlで抽出を行います。
A液、B液同じ豆を使用します。
使用する豆のグラム数など、
抽出に関わることは全て、
出場者に任せられます。
競技前にリハーサルとして17分の持ち時間があり、
そのまま8分の競技に移行します。
競技前のリハーサル中に、
競技者は抽出以外の全ての
準備を行うことができます。
8分間まるまる抽出に費やすことも可能です。
競技中の減点項目や失格項目が、
割と多く、それダメなんだっていうやつもあります。
ここで説明しても長くなりすぎるので、
気になる方は、
一度SCAJの公式ルール規約に目を通してみてください。
JHDC予選スタート
予選1回戦は1対1で行われます。
まず事前に申告した抽出器具を選び、
リハーサルを行います。
当日の豆と抽出器具が合わない場合
リハーサル中に器具の変更も可能です。
しかし、数に限りがあるので、
他の出場者が使用している場合、
事前に申告していた方が優先されます。
張り詰めた空気の中行われる予選。
流行するコロナウイルスの影響もあり、
出場者以外は原則立ち入り厳禁。
皆一様に険しい顔をしています。
審査員のタイムコール以外は、
ほとんど誰も声を発しません。
明らかに慌てている出場者や、
おかしいほど落ち着いた出場者も。
出場者によって抽出にも個性があり、
興味深かったです。
他の出場者の試飲は、
対戦相手しかできないのが残念でした。
どうせなら色んな淹れ方をしたコーヒーを
飲んでみたかったです。
自分の番に
私はとにかく落ち着こうと
心に決めていました。
正直指定された豆が、
普段飲まない焙煎度合いで、
不安ではありました。
それでも普段通りの抽出を心がけ、
対戦相手にも余裕を見せつけるくらい、
ゆるりと抽出を行いました。
リハーサル、競技と、
抽出は滞りなく進めれました。
テーブルの清掃をした上で、
時間を1分以上余らせ抽出を終了しました。
少し手が震えましたが、
それでも側から見れば、
「あいつすごい余裕だ!」
と思われるほど優美な抽出だったと思います。
自分が抽出を行った2つのカップが運ばれてきて、
試飲を行いました。
2つのカップの再現性も高く、
豆本来の味を引き出せたと思いました。
対戦相手はどこか不安げな表情、
その顔を見て私は勝ちを確信しました。
結果発表
1時間後に1回戦の結果が発表されました。
結果は、
1回戦敗退。
対戦相手も決して高得点ではなかったので、
私が何かミスを犯したのか、、、
正直理由がわからないので、
何かの間違いではないかと思うほどでした。
その場で詳しい結果の確認はできず、
後日送付されるスコアシートを確認するまで、
詳しい結果はわかりません。
先ほどまで不安な顔をしていた、
対戦相手も満足げな表情。
悔しい気持ちを噛み殺し、
会場を後にしました。
出場した感想
結果は予選敗退でしたが、
参加してよかったです。
やはり味覚の世界はそこまで甘くなかったです。
自分の準備不足と技術不足を、
思い知りました。
悔しい気持ちもありましたが、
燃え上がる気持ちもありました。
予選敗退したことにより、
コーヒー界に名を残してやろうという
気持ちも強くなりました。
ここでへこたれず、
これからも精進し続けようと思います。
全予選終了後に、
スコアシートが送付されるそうです。
この件に関しては、
スコアシートが届いたらまた投稿したいと思います。
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それでは今回はこの辺で、